2019年5月12日 | 心と潜在意識 |
子供の頃に、
「いつまでも泣くのは弱い子よ。泣くのをやめなさい」
「調子に乗って、はしゃぐんじゃない!」
とか、そんなメッセージを親から繰り返し言われて育った人は、
「親に受け入れてもらうためには、感情を表さないようしなければならない」
というスキーマ(思い込み、信じ込み)を持つとともに、無意識のうちに自分に対して、
「感情を感じるな」
「感情を表すな」
というルールを定め、そのルールを持ち続けてしまうことが多いです。
このように、自分に対して何かを禁止するルールを
「禁止令(ストッパー)」
と言います。
禁止令には、
「感情を感じるな(表すな)」の他にも、
「重要であるな」
「自分で決めるな」
「健康であるな」
「存在するな」
など、いろいろあるのですが、まずは
「感情を感じるな(表すな)」
の禁止令を心の中にもっている人は、感情を抑える癖がついているため、人に自分の気持ちを打ち明けたり、自分の弱さを開示したりすることが苦手です。
つまり、自己開示的な(オープンな)コミュニケーションをしたり、情緒的なコミュニケーションをしたりするのが苦手です。
また、気持ちを表現する代わりに、正しさを主張する傾向があり、自分と相手の意見が違う時も、自分の気持ちは語らずに、自分の正しさを主張して、相手を論理的に説き伏せようとしてしまいがちです。
では、禁止令を緩めていくためには、どうすればいいのでしょうか?
それには、アロワー(許可証)をたくさん発行することが、とても有効だと言われております。
アロワーとは、自分に与える許可のメッセージです。
例えば、
「感じるままを感じていいんだよ」
「感情を表現してもいいんだよ」
とか、
「悲しいときは悲しんでもいいんだよ」
「寂しいときは寂しいっていってもいいんだよ」
「泣きたいときは泣いてもいいんだよ」
などの許可のメッセージを、自分にたくさん言ってあげる事です。
やり方はいろいろあります。
お風呂に入った時に、自分の身体を自分の両手で包むように抱いて、上記のようなメッセージ何度も繰り返しささやきかけるという方法もあります。
こういった方法を3ヶ月くらい続けると、日常生活の中で、自分自身の変化を実感できると思います。
逆に言うと、十分な変化を実感するためには、3ヶ月くらい継続することをおすすめします。
嘘だと思いますか?^^
こんな事で変わるはずがないと思いますか?
騙されたと思ってやってみてください。
やった人だけ変化に気づくと思います。
アロワーが心の中に浸透してくると、行動が変わってきます。
今までできなかった行動が、少しずつできるようになってきます。
そして、その新たな行動の結果として、喜びを感じることが増えてきます。
そして、その喜びの体験によって、ますますアロワーが強化され、禁止令が緩んでいきます。