2019年5月14日 | 心と潜在意識 |
認知の歪みというものがあります。
1、全か無か思考
物事をみるとき
「白か黒か」
「正しいか間違いか」
という、極端な見方をしてしまうこと。
「完全にうまくやらなければ失敗だ」
と考え(完全主義的思考)、一部でもミスや欠点があると全部を否定する。
・自分のやった仕事に少しでもミスが見つかると、自分の仕事全体を
「だめだ、失敗だ」
と結論づけてしまう。
・甘いものを控えていたダイエット中の女性が、ケーキを一つだけ食べたことで、
「今までの努力が全て台無しになった」
と考え、自己嫌悪に陥ってしまう。
・ある人の短所が少しでも見えると、その人のことを
「だめな人」
だと結論づける。
・周りの人に対して
「あの人はいい人」
「あの人は悪い人」
と二分法的に判断する。
2、一般化のしすぎ
失敗や嫌な出来事があると、それをすべての物事に当てはめて
「いつもこうなんだ」
「必ずこうなるんだ」
と考えたり、この先も同じことが起きると思ってしまうこと。
・仕事で何度か失敗したことで、
「私はいつもこうなんだ。いつも失敗する(=今後もうまくやることはできない)」
と考え、絶望的な気持ちになる。
・職場の3、4人との関係が悪化しただけで、
「みんな私のことを嫌っている」
と思ってしまう。
・A君は高校1年の時B子さんをデートに誘って断られ、高校3年の時にC子さんをデートに誘って断られ、そして大学1年になってD子さんをデートに誘って断られた。
つまり3人の女性から断られただけなのに、
「俺は女性から好かれないのだ。女性とは一生縁がないだろう」
と考え、絶望的な気持ちになってしまう。
・職場で自分が言った意見に対して同僚が反論してきた時、
「この人はいつも私の意見に反論してくるんだから」
と考え、強い怒りが湧いてくる。
このような偏った思考の癖が症状に影響します。
まずは自分が物事についてどのような捉え方で、考えているかを知ることが改善策になります。